04 カターニア
カターニアは紀元前にギリシャ人によってつくられた町で、その後ローマ時代に発展します。街にはローマ時代の古代遺跡が点在し、街並との調和が何とも素晴らしいです。
エトナ山の南麓は温暖な地中海性気候と肥沃な土壌に恵まれオリーブをはじめオレンジやブドウなど農作物の栽培が盛んな地域です。またこの地は高地なため害虫被害がなく優良品種保護地区としてEUより認定されています。
ここでオリーブオイルを生産するナターレ・クスクナ氏は4代目の農園主であり、取引は1994年に始まりました。現在の私共が取引をしているオリーブ生産者の中では最も古い付き合いです。
カターニアから南西に60kmほど行ったところにカルタジローネという世界遺産の街があります。
2018年からワインの輸入を始め、スタートがこのカルタジローネにあるワイナリーでした。 ネロ・ダボラというシチリアの固有品種があり、このブドウを100%原料にしたワインは私の好みであったことと、若い姉、弟で経営するワイナリーJUDEKAは、環境問題と向き合う生産体制で取り組んでいることに感心して取り扱いを始めました。
カルタジローネはカターニア県に属する陶器で有名な街でありますが、やはりバロック様式の建築が多く、マヨルカ焼の陶器で装飾されたサンタマリア・デル・モンテの階段(142段)は圧巻です