03.クレタ島
クレタ島は地中海の東、エーゲ海の南に位置するギリシャで最も大きい島です。
紀元前2000年紀の初頭にクレタ島で開花したミノア文明は、これまでヨーロッパで発見された中でも最古の都市文明にあたり19世紀に英国人アーサー・エバンス卿により発掘されたクノッソスの遺跡がその繁栄を今に伝えています。
ギリシャにおいてクレタはペロポネソス半島と並んでオリーブの生産地で知られています。1958年から始められた米国のアンセル・キーズ博士による研究により、オリーブオイルを使う食事が心臓疾患を予防するという結果から「地中海ダイエット」が世界中に広まりましたが、その理想的な食生活のモデルはクレタ島でした。
また2010年には、「地中海食」が、世界無形文化遺産にも登録されました。
クレタの人々はギリシャの中でもクレタ人としてのプライドを持っているように感じます。大人の男性は99%髭をたくわえていてよく酒を飲みよく食べ、大きな声で話をします。クレタの食事は魚介が中心で新鮮でおいしく、オリーブオイルとレモンを驚くほど使います。オリーブオイルは1回の食事で250㎖のボトルは優に使うでしょう。