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02.モデナ

バルサミコとフェラーリの街[モデナ]

モデナはイタリア・エミリアロマーニャ州の中ほどに位置する歴史ある美しい町です。

ここモデナはバルサミコ発祥の地で、生産者であるマルピーギがあるため何度か訪れています。バルサミコはブドウを原料として作られる調味料(酢)ですが、添加物を一切使用しないブドウのみからつくる伝統的バルサミコは現在80程の生産者がモデナでの生産に従事しています。

 

バルサミコが熟成する自然条件として寒暖差が大きいということがあり、夏熱く冬寒いモデナはこの条件に適した土地だったのでしょう 旧市街を歩いてみると道に面する1階部分は雪の日も歩きやすくするため列柱廊(コリドー)が多く目立ちます。

モデナのローマ広場に面するドゥカーレ宮殿、現在は軍の施設になっていますが17世紀ここを居城にしていたエステ家によりバルサミコが広められたそうです。

バルサミコは寒暖の影響を最も受ける最上階に置かれた木樽に入れて熟成していて、宮殿最上階に見える開口部はバルサミコ倉庫の通気用の窓です。

   エステ家宮殿

伝統的バルサミコは木樽で12年以上の熟成期間を経てつくられるのが決まり事です.

ポリフェノールを多く含むバルサミコはその昔は味を楽しむことに加え疲労や消化を助ける薬としてもこの地方の各家庭でつくられ、代々伝えられてきたものです.

生産者マルピーギ社のバルサミコ熟成庫
マルピーギ社の新社屋
 
マルピーギの人々と
(2019年)
 
モデナ大聖堂は12世紀初期ランフランコの設計によるロマネスク建築とその後のゴシック建築が融合した傑作で、ユネスコの世界遺産に登録。

街は緑も多く落ち着きのある住みやすそうな印象です

ミラノまで2時間弱で行けるし、イタリアで暮らすならモデナも良いかもしれません

旧市街にはバルサミコ発祥の街にふさわしく、美味しいレストランが点在します。

モデナと言うと世界遺産の大聖堂、バルサミコの他フェラーリ、マセラッティなどイタリアを代表する自動車メーカーの本拠地として有名ですが、街から少し離れたところに建築家アルド・ロッシが設計したサン・カタルド墓地があります。 

2007年モデナを訪れた際にマルピーギ社のヴォルピ氏の車で連れて行ってもらいました。モデナに長く暮らすヴォルピ氏も初めて訪れたと言うくらい一般の人にはほとんど知られていません。私は機会があるとその国の墓地を見るようにしていますがカタルド墓地の印象は今も鮮やかです。ここは旧墓地のエリアに続いてロッシ設計の納骨堂があり、その配置的な周囲の空間が納骨堂を印象的に見せる、ロッシの哲学的断章から生まれた建築と思えます。

ロッシは著書「アルド・ロッシ自伝」の中でこのサン・カタルド墓地のプロジェクトについて述べており、以下にその一部を記します。
 
「1971年4月、イスタンブールへの道を進んでベオグラード~ザグレブ間にさしかかった時、私はひどい自動車事故に遭遇した。おそらくはこの出来事の結果ともいえるのだが、スラウォンスキー・ブロードの小ぢんまりとした病院でモデナ墓地のプロジェクトが生まれたのだ。・・・(中略)
この死者の館は死滅する都市そのもののリズムにもとづいて建設され、いかなる建造物も究極はそうであるように、人生に結びつけられたテンポを内在させている。・・・」
株式会社酒井建築設計事務所
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